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高周波焼入れ熱処理とは何ですか?

高周波焼入れ熱処理とは何ですか?

1.基本原則

高周波焼入れ 電磁誘導の原理を利用して、銅管製の誘導コイルにワークピースを配置します。 誘導コイルに交流電流を流すと、誘導コイル内とその周辺に同じ内部電流周波数の交流磁界が発生します。 ワークを磁界中に置くと、ワーク(導体)の内部に誘導電流が発生し、抵抗によりワークが加熱されます。 交流の「表皮効果」により、ワークの表面近くの電流密度が最大になりますが、ワークのコアの電流はほぼゼロになります。 ワークピースの表面温度は、コアがまだ室温に近い状態で、数秒以内に摂氏800〜1000度に達する可能性があります。 表面温度が焼入れ温度まで上昇したら、すぐにスプレー冷却してワークピースの表面を焼入れします。

2.誘導加熱の特徴

A.誘導加熱が非常に速く、過熱度が大きいため、鋼の臨界点が高くなり、一般的な焼入れ温度よりも誘導焼入れ温度(ワーク表面温度)が高くなります。

B.誘導加熱が速いため、オーステナイト結晶は成長しにくいです。 焼入れ後、非常に微細な隠微晶質マルテンサイト構造が得られ、通常の焼入れよりもワークピースの表面硬度が2〜3HRC高くなり、耐摩耗性も向上します。

C.表面焼入れ後、硬化層のマルテンサイトの体積が元の構造よりも大きくなるため、表面層に大きな残留応力が発生し、部品の曲げ抵抗と疲労強度を大幅に向上させることができます。 小さいサイズのパーツは2〜3倍に増やすことができ、大きいサイズのパーツは20%〜30%増やすことができます。

D.誘導加熱速度が速く、時間が短いため、焼入れ後の酸化や脱炭がなく、ワークの変形も非常に小さいです。 高周波焼入れ後、焼入れ応力を低減し、脆性を低減するために、摂氏170〜200度の低温焼戻しが必要です。 大きなワークピースは、焼入れされたワークピースの余熱を使用してセルフテンパリングすることもできます。

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